簿記の試験はネット試験と統一試験どちらで受けたらいいんだろう。
どう違うのかくわしく知りたい。
簿記の受験を考えている人はどちらがいいのか、じぶんに合うのはどちらだろうとおもったことがあるでしょう。
ネット試験、統一試験それぞれのメリット、デメリットやどちらで受験すべきか、受験申し込みからの流れをこの記事ではくわしく解説していきます。
- ネット試験と統一試験の違い
- 受験申し込みからの一連のながれ
- ネット試験と統一試験のメリット、デメリット
- 試験の注意点
- おすすめの勉強方法
ネット試験と統一試験の違い
簿記のネット試験と統一試験の違いは受験できる日、会場など違う点がいくつかあります。
どう違うのか項目ごとに解説します。
試験会場と試験開催日
ネット試験 | 統一試験(紙試験) | |
試験会場 | 受験希望地のテストセンター | 受験希望地の商工会議所 |
試験開催日 | 統一試験各回前後の 施行休止期間以外の日 | 6月・11月・2月 |
ネット試験はじぶんの好きなタイミングで受験ができますが、施行休止期間があるので商工会議所サイトで確認が必要です。
申し込みの流れ
ネット試験、統一試験の申し込みの流れが以下になります。
ネット試験
- ネット試験会場を確認(商工会議所ネット試験施行機関)
- 受験を希望するネット試験会場の試験日、受験申込方法、受験料の支払方法等を確認
- 希望するネット試験会場に申込
- 試験当日(受験者本人であることが分かる身分証明書を持参)
- 合否発表・合格証(デジタル)の配布:試験結果に表示された二次元コードをスマホなどで読み込み、デジタル合格証を受け取る
統一試験
- 試験日と施行する商工会議所を確認(商工会議所検定試験情報検索)
- 試験日の2ヵ月前を目安に受験希望地の商工会議所に申込方法、申込書の入手方法、受験料の支払方法等を確認
- 受験希望地の商工会議所で受験申込
- 試験当日(受験者本人であることが分かる身分証明書を持参)
- 合否発表・合格証書等の配布:合否発表の日時、合格証書等の配布方法は商工会議所によって異なるので、受験地商工会議所に確認
申し込み方法
ネット試験 | 統一試験(紙試験) | ||
申込方式 | インターネット会場問い合わせ方式 | ||
受験申込方法 | 申込専用ページから 申込 | 窓口、電話、インターネットなど各試験会場により異なるので、各試験会場に確認 | インターネット、 商工会議所の窓口、 郵送等で受付 |
受験料・支払い方法
ネット試験・ | 統一試験|
受験料(2級) | 5,500円 |
受験料(3級) | 3,300円 |
なお、受験料の他に受験級ごとに事務手数料550円(税込)が必要になります。
ネット試験 | 統一試験(紙試験) | ||
申込方式 | インターネット会場問い合わせ方式 | ||
受験料支払方法 | クレジットカード もしくはコンビニ/Pay-easy払い | 銀行振込や試験当日に持参など、各ネット試験会場により異なるので、各試験会場に確認 | 各試験会場により異なるので、各試験会場に確認 |
試験制限時間・問題数・合格基準
2級、3級の試験時間、問題数は以下になります。
いずれも70%以上できていれば試験は合格となります。
ネット試験・ | 統一試験問題数 | 合格基準 | |
制限時間(2級) | 90分 | 5問 | 70%以上 |
制限時間(3級) | 60分 | 3問 | 70%以上 |
2級は90分、3級は60分と試験の制限時間が決まっていますが、はやく終わってしまった場合は途中で退出することができます。
試験開始後、何分後から退室できますか?
受験者が一斉に試験を開始する試験ではなく、各受験者の予約時間ごとに試験が開始されますので、途中退室という概念はありません。試験時間内に早く解答が終わった場合には、「試験終了」ボタンを押して試験を終了し、スコアレポートを印刷し受け取った後、退室することが可能です。
日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験(インターネット申込方式)に関するQ&A_受験について
わたしの場合は、途中退出することなく、全問解いたあとに見直しをしていたので制限時間をフルに使いました。
出題範囲
2級、3級の出題範囲はネット試験、統一試験に違いはありません。
出題範囲は商工会議所発行の簿記2級向け、簿記3級向けの簿記検定出題区分表の内容に基づいています。
解答方法
解答方法はネット試験はPCを使って、統一試験は解答用紙に手書きで解答していきます。
それぞれの詳細は以下になります。
ネット試験 | 統一試験 | |
解答方法 | ・仕訳問題は選択式(プルダウン方式) ・金額や勘定科目名を入力する問題の出題あり | HBまたはBの黒鉛筆、シャープペンで解答(ラインマーカーや色鉛筆の使用は禁止) |
ネット試験の注意点もあるので試験前にチェックするようにしましょう。
解答にあたっての注意事項
日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験について
- 金額を入力する際には、数字のみ入力してください(文字や円マーク等を入力すると不正解となります)。カンマを入力する必要はありません。
- 仕訳問題における各設問の解答にあたっては、各勘定科目の使用は、借方・貸方の中でそれぞれ1回ずつとしてください(各設問につき、同じ勘定科目を借方・貸方の中で2回使用すると、不正解になります)。
- 解答にあたっての注意事項は、試験開始前のパソコン画面でもご確認いただけます。
- 使用パソコンによっては、試験開始直後、第1問の画面表示が不完全な場合があります。その場合は画面左下の「第2問」など他の大問のボタンをクリックし、その後、「第1問」のボタンを再びクリックすると、第1問が正常に表示されます。第2問や第3問等で同様の状況が発生した場合も、同様の方法で正常に表示されます。
合否の確認
合否の結果はネット試験は試験が終わった直後に、統一試験は2〜3週間後にわかります。
ネット試験 | 統一試験 | |
合否の確認 | 試験終了後、試験システムにより自動採点、合否を判定 | 2〜3週間後に合否が判定 合格証書は郵送される |
ネット試験と統一試験のメリット・デメリット
ネット試験、統一試験のメリット、デメリットがそれぞれあります。
ネット試験、統一試験どちらで受験すればよいのか目安になるので、参考にしてみてください。
メリット
ネット試験のメリット
- じぶんの好きなタイミングで受験することができる
- 試験会場を自由に選ぶことができる
- 試験申込後の変更・キャンセルは、試験日の3日前まで可能
- 不合格になった場合でも最短3日後に受験予約ができる
- 合否結果が受験後すぐにわかる
統一試験のメリット
- 問題用紙に直接書き込んで解くことができる
- 合格後は紙の賞状が発行、郵送される
デメリット
ネット試験のデメリット
- PCで解答するのでPC操作に慣れが必要
- 点数の確認はできるが、どこを間違えたのか確認ができないので振り返りができない
- 紙の賞状は授与されない
統一試験のデメリット
- 受験日が年3回(6月・11月・2月)しかない
- 申し込む商工会議所を自由に選ぶことはできるが、試験会場を自由に選ぶことができない
- 試験申し込み後のキャンセルは不可
- 不合格だった場合は再受験まで数ヶ月空いてしまう
- 合否結果がすぐにわからない(2〜3週間後に結果判明)
簿記試験の注意点
ネット試験は受験できない日がある
日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験 施行休止期間
・2024年11月11日(月)~2024年11月20日(水)
・2025年2月17日(月)~2025年2月26日(水)
ネット試験の合格証はPDFで保存・自身で印刷
ネット試験で合格したときに発行されるデジタル合格証は、紙で配布されたスコアレポート内の二次元コードから自身のスマホなどにダウンロードする仕組みとなっています。
「印刷」ボタンを押すと読み込んだ機器にPDFで保存されるので、紙媒体での保管をしたい場合は、保存されたPDFファイルを印刷することができます。
合格を目指すことができるおすすめの勉強方法
簿記試験を合格するための勉強方法を紹介します。
通信講座で勉強
わからないことがあった時に質問ができるサポート体制がある通信講座が簿記初心者にはおすすめです。
通信講座を受講することで簿記に慣れるのがはやいのと、次へのステップとして2級を目指したい場合に簿記の基礎を正しく理解することができます。
そして数ある通信講座の中でもおすすめは、クレアールです。
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配信動画(YouTube)で勉強
さらにコスパよく学びたい人向けにはYouTubeで講義動画を観ながらテキストで学習をする方法です。
おすすめのYouTube講義動画は【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆきです。
ふくしままさゆきさんの簿記の書籍もあるので動画配信を観ながら学ぶことができます。
こちらのテキストはKindle Unlimitedなら無料で読むことができます。
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まとめ
この記事では簿記試験のネット試験、統一試験の違いを解説しました。
統一試験の申し込み時期は2ヵ月前を目安に、ネット試験は3日前までにするようにしましょう。
統一試験は年3回しか受験の機会がないので注意が必要です。
ネット試験 | 統一試験(紙試験) | |
試験会場 | 受験希望地のテストセンター | 受験希望地の商工会議所 |
試験開催日 | 統一試験各回前後の 施行休止期間以外の日 | 6月・11月・2月 |
ネット試験、統一試験それぞれのメリット、デメリットを事前に確認し、受験に挑むようにしましょう。