資格を取りたいけど、金銭的にきびしいよ。
就職、転職などのために資格を取りたいけど、金銭的な問題でなかなか手を出せないという人もいるかとおもいます。
資格を取得するには受講料や教材費がかかり、特に通信講座での学習はそれなりの費用がかかります。
しかし、そんな時に活用できる「教育給付金制度」があります。
この制度を利用すれば、受講費用の一部が国から給付され、自己負担が大幅に軽減されます。
この記事では、教育給付金の仕組みや対象となる簿記の通信講座、申請手続きの流れなどについて詳しく解説していきます。
これから簿記資格取得を目指す方にとって、教育給付金はたいへんメリットのある制度になります。
ぜひ活用して、効率的に学習を進めていきましょう。
教育給付金制度とは?
教育給付金制度は、働く人や失業中の人がキャリアアップや再就職のために必要な知識・技能を習得するための教育費用を国が一部支援する制度です。
正式には「教育訓練給付金制度」と呼ばれ、厚生労働省が管轄しています。
この制度を利用することで、資格取得やスキルアップを目指す人へ受講費用の20%から最大80%が国から助成されます。
そして教育給付金は大きく3種類あります。
一般教育訓練給付金、特定一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金です。
簿記の資格は一般教育訓練給付金の対象になりますが、それぞれについて簡単に解説します。
一般教育訓練給付金
簿記の資格取得は、一般教育訓練給付金の対象になります。
特定の教育機関や講座を選んで学習することで、資格取得後も費用の一部がもどってきます。
一般教育訓練給付金 | |
条件 | 雇用の安定・就職の促進に資する教育訓練が対象 |
対象資格 | ・簿記検定 ・輸送、機械運転関係(大型自動車、建設機械運転等) ・介護福祉士実務者養成研修 ・介護職員初任者研修 ・税理士 ・社会保険労務士 ・Webクリエイター ・CAD利用技術者試験 ・TOEIC ・宅地建物取引士 など |
給付額 | 受講費用の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給 |
特定一般教育訓練給付金
特定一般教育訓練給付金は、より高度なスキルや資格を取得するために設定された制度で、一般教育訓練給付金よりも手厚い支援を受けることができます。
特に、再就職やキャリアチェンジを目指す人にとって有利です。
特定一般教育訓練給付金 | |
条件 | 特に労働者の速やかな再就職及び早期のキャリア形成に資する教育訓練が対象 |
対象資格 | ・介護支援専門員実務研修 ・介護職員初任者研修 ・特定行為研修 ・大型自動車第一種、第二種免許 など |
給付額 | 受講費用の50%(上限25万円)が訓練修了後に支給 ※2024年9月までに開講する講座は受講費用の40%(上限20万円)支給 |
専門実践教育訓練給付金
こちらはより専門性の高い資格取得や高度なスキルアップを目指す場合に適用されます。
2年以上雇用保険に加入している人が対象で、対象講座を修了すれば受講料の50%が支給され、さらに一定の条件を満たせば追加で20%が支給されます。
専門実践教育訓練給付金 | |
条件 | 特に労働者の中長期的キャリア形成に資する教育訓練が対象 |
対象資格 | ・介護福祉士 ・看護師・准看護師 ・美容師 ・社会福祉士 ・歯科衛生士 ・保育士 ・調理師 ・精神保健福祉士 ・はり師 など |
給付額 | 受講費用の80%(年間上限64万円)が訓練受講中6か月ごとに支給 (資格取得等をし、かつ訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合は受講費用の20%(年間上限16万円)が追加で支給) ※2024年9月までに開講する講座は最大で受講費用の70%(年間上限56万円)支給 |
一般教育訓練給付金を受ける条件
教育給付金を申請するには、雇用保険への加入が必須です。
具体的には、1年以上(初めて受給する場合は1年以上)の雇用保険の加入が必要になります。
これにより、雇用保険に長期間加入している労働者が、自己投資として教育を受ける際にサポートを受けることができます。
教育給付金制度を在職中の人の場合と、退職してから1年以内の人の場合の条件がちがうのでそれぞれ以下で解説しますね。
在職中の方
- 受講開始日に雇用保険の一般被保険者である方のうち、支給要件期間が3年以上ある方。
※同制度の利用が初回に限り1年以上の方のみ
職をもっていない人にも利用の可能性があるのはとてもうれしいですね。
退職してから1年以内の方
- 受講開始日に一般被保険者でない方のうち、一般被保険者資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内であり、かつ支給要件期間が3年以上ある方。
※利用が初回に限り1年以上の方のみ
過去に教育給付金制度を利用したことがある人でも再申請することができます。
前回受講開始日より3年以上経過していることと条件はあるので注意が必要です。
給付金対象の講座を選んで受講する
教育給付金は、国が指定した講座でしか利用できません。
ですので、簿記資格取得を目指す際には、教育給付金対象講座かどうかを確認してから申し込みをすることが大切です。
ハローワークや講座提供機関のホームページで、対象となる講座のリストを確認できます。
一般教育給付金の申し込み方法
教育給付金の申請手続き、流れを具体的に説明します。
受講講座の選定
まずは、自分が学びたい講座が教育給付金の対象となっているかを確認し、講座を選びます。
講座選びの際には、費用面や学習サポートの内容、教材の質をしっかりと確認することが大切です。
講座が決まったら、受講の申し込みを行います。
簿記は一般教育訓練給付金で受講費用の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給されます。
必要書類の準備
講座申し込み後、受講開始前に必要な書類を準備します。
基本的には、以下の書類が必要です。
- 教育訓練給付金支給申請書
- 教育訓練修了証明書
- 領収書
- 添削問題提出
- 本人、住居所確認書類(運転免許証、住民票の写し、雇用保険受給資格者証、国民健康保険被保険者証、印鑑証明書のいずれか(コピー不可))
- 雇用保険被保険者証(コピー可)
必要書類をハローワークに提出
給付金が振り込まれる
教育給付金対象の簿記通信講座
簿記資格取得は独学でも可能ですが、効率よく学習を進めるためには通信講座を利用するのがおすすめです。
特に教育給付金が適用される通信講座を選べば、費用面でも大きなメリットが得ることができます。
ここでは、代表的な教育給付金対象の簿記通信講座をいくつかご紹介します。
クレアール
教育給付金制度対象コース
コース名 | 受講期間 | 一般価格 | 自己負担額 |
簿記 1級フルパック通信 | 12か月 | 163,100円 | 130,480円 |
簿記 2級パック | 6か月 | 53,000円 | 42,400円 |
簿記 3・2級マスター | 9か月 | 58,000円 | 46,400円 |
簿記 マスター講座 | 12か月 | 172,000円 | 137,600円 |
クレアールは、合格に向けた徹底的な学習プログラムを提供することで知られており、簿記講座もその一例です。
特に簿記2級や1級を目指す方に向けた講座が充実しており、初学者から上級者まで幅広いニーズに対応しています。
クレアールの特徴として、独自の「非常識合格法」があります。
これは、試験対策に特化した学習法で、重要なポイントを効率的に学べるように設計されています。
簿記試験に必要な知識を短時間で習得できるカリキュラムが組まれており、効率的に合格を目指せます。
また、クレアールの簿記講座も教育給付金の対象となっており、費用の一部が助成されるため、負担を抑えて確実な学習が可能です。
クレアールが気になる人は無料の資料請求をしてみることをおすすめします。
サンプル講義を観ることができます。
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資格の大原
教育給付金制度対象コース
コース名 | 受講期間 | 一般価格 | 自己負担額 |
2級合格コースWeb通信 | 5ヶ月 | 82,200円 | 67,100円 |
資格の大原は、豊富な教材とサポート体制が整っており、初心者から上級者まで幅広い層に対応しています。
大原の簿記講座では、実務に直結した知識をしっかりと学べるため、就職や転職を目指す方にも最適です。
講義は安心の担任制、オンラインで質問もできるのでサポート体制はバッチリです。
ユーキャン
教育給付金制度対象コース
コース名 | 一般価格 | 自己負担額 |
簿記2級講座 | 49,000円 | 39,200円 |
ユーキャンは、通信教育の大手として広く知られており、簿記の資格取得に向けたコースも充実しています。
特に初心者向けに丁寧に構成された教材が特徴で、分かりやすさを重視したテキストとサポート体制があります。
教育給付金の対象講座を受講すれば、受講料の20%が支給され、簿記3級から2級、さらに上級資格に向けた学習が可能です。
まとめ
教育訓練給付制度は、働く人がスキルアップやキャリアチェンジを目指すときに支援をしてくれる制度です。
特に、簿記資格を取得するためにこの制度を活用することで、受講料の一部が補助され、より効率的に学習をすることができます。
簿記の資格取得は、一般教育訓練給付金の対象になります。
教育給付金の対象となっている通信講座かまず確認をするようにしましょう。
教育訓練給付制度が利用できるおすすめ簿記通信講座
- クレアール
独自の「非常識合格法」で、試験対策に特化したカリキュラムがあり、簿記2級や1級を目指す方に最適です。 - 厳選!初学者におススメしたい大原のWeb通信講座
豊富な教材と実務に即したカリキュラムが特徴。初学者から上級者まで幅広く対応しており、簿記資格を確実に取得したい方におすすめです。 - 生涯学習のユーキャン
初心者向けに丁寧な教材とサポートが揃っており、特に簿記3級から2級に向けた学習がスムーズに進められます。