- 簿記3級は何を勉強する資格なの?
- 計算が苦手でも大丈夫?
- 試験範囲が広そうで不安…
はじめて簿記を勉強する人は、このような不安がつきものです。
簿記3級は、社会人のスキルアップや就職・転職のために取得したい資格として人気があり、毎年多くの人が受験しています。
しかし、いざ勉強を始めても途中で挫折しまう人もいます。
- 簿記の専門用語が多い
- 問題の意味がわからない
- 範囲が広くてどこを重点的に勉強すればいいかわからない
簿記3級試験は「よく出る問題」のパターンが決まっているため、試験範囲や勉強の優先順位をおさえておけば、初心者でも十分合格を目指すことができます。
- 簿記3級試験では何が出るのか
- 試験範囲
- よく出る問題
- 初心者におすすめの勉強方法
この記事では、簿記3級の試験内容やよく出題される問題、各大問の配点、おすすめ勉強方法を解説しています。
はりぃどういう問題がよく出るのかおさえておくと勉強の仕方が変わるので参考にしてみてください。
簿記3級はどんな試験?


簿記は、企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録する技術のことです。
たとえば会社では、毎日このようなさまざまなお金の動きがあります。
- 商品を売った
- 備品を買った
- 電気代を支払った
- 銀行からお金を借りた など
簿記3級試験では、これらに必要な知識があるかどうかを問われます。
簿記3級は初心者向けの資格
簿記と聞くと、難しそう、数学が必要?専門知識が必要?といったイメージを持つ人も多いですが、簿記3級は初心者向けの内容です。
学生、社会人、主婦、転職活動中の方など、幅広い人が受験しています。
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。引用元:日本商工会議所Webサイト
また、簿記3級では高度な数学はほとんど使いません。
必要なのは、足し算、引き算、簡単な計算程度の計算をするので、数学が苦手でも問題ありません。
計算自体は電卓を使うので簿記のルールさえ覚えてしまえ大丈夫です。



計算が得意でないと不利なのかな?と気になりますが、実際、計算は電卓を使うので計算が苦手な人でも安心して受験することができます。
試験形式(ネット試験・統一試験)
簿記3級には、ネット試験(CBT方式)、統一試験(紙試験)の2種類があります。
現在は、好きな日時に受験ができるネット試験(CBT方式)を利用する人が増えています。
ネット試験は、パソコンで問題を解いていく形式になります。
さらにくわしい簿記3級ネット試験の記事はこちら


合格点・試験時間
簿記3級の基本情報は以下のとおりです。
| 詳細 | |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 合格点 | 100点中70点以上 |
| 問題数 | 3問構成 |
70点以上で合格なので、100点を取る必要はありません。
苦手な問題が少しあっても、他で点数を取れば合格できます。



試験に出やすい問題だけを繰り返し問題を解いてく方法が効率が良いですね。
そのためにも試験によく出るポイントをおさえるようにしましょう。
解く順番
試験では、限られた時間内で問題を解かなくてはいけないので、解く順番を決めておくことをおすすめします。
解く順番は、第1問→第3問→第2問がおすすめです。
- 第1問(仕訳問題)
- 第3問(決算書作成問題)
- 第2問(語句記入・補助簿選択・勘定記入)
第2問は20点と配点が低いので、配点が高い第1問、第3問を先に解くのが効率が良いです。
第2問は残りの時間で部分点を稼ぐつもりで解いていくとよいでしょう。
時間配分
試験では時間配分も大事です。
ひとつの問題に時間をかけ過ぎてしまうと他の問題を解けずに終わってしまうこともあるので、時間配分を決めておくことをおすすめします。
- 第1問:15〜20分(1問1分で解く)
- 第3問:25~30分
- 第2問:10~15分



第1問目の仕訳問題は15問あるので、1問を1分で解くのが理想です。
そのためにも仕訳に慣れておく必要があります。
簿記3級は何が出る?試験範囲一覧


簿記3級では、主に次の3つが出題されます。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 対策ポイント |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 仕訳問題15問(各3点) | 45点 | 最も配点が高く合否を分ける。 基礎的な仕訳を確実に取ることが必須。 |
| 第2問 | 語句記入・補助簿選択・勘定記入のうち2問が出題 | 20点 | 幅広く出題されるが、過去問を反復して頻出パターンをおさえる。 |
| 第3問 | 試算表や精算表、または財務諸表の作成 | 35点 | 配点が大きく時間がかかるため、集中的なトレーニングが必要。 |
とくに重要なのは、第1問の「仕訳問題」と第3問の「決算書作成問題」です。
この2つをしっかり勉強することで合格にかなり近づくことができます。
逆に、最初から細かい部分まで全部覚えようとすると、勉強が大変になります。
まずは「よく出る問題」を優先して勉強していきましょう。



簿記3級の試験範囲すべてを完ぺきに覚える必要はありません。
まずは頻出問題を優先しながら、少しずつ簿記に慣れていきましょう。
第1問|仕訳問題(最重要)
簿記3級で最も重要なのが「仕訳問題」です。
配点は45点と高く、15問出題されます。
問題文で与えられている取引を適切な勘定科目に分類し、借方と貸方に分けて正しい金額を記入していきます。
仕訳とは?
仕訳とは、日々の取引内容を帳簿に記録するときに、借方と貸方とで区分けして、整理しておくことです。
たとえば、
- 商品を現金で買った
- 商品を売った
- 電気代を支払った
などを、簿記のルールに沿って記録していきます。
最初は、「借方」「貸方」など慣れない言葉が出てくるため、難しく感じやすいです。
しかし、簿記3級では似たパターンの問題が何度も出題されるため、問題演習を繰り返すことで少しずつ慣れていきます。
よく出る仕訳問題
簿記3級でとくによく出る用語は、次のような内容です。
- 現金
- 売掛金
- 買掛金
- 商品売買
- クレジット売掛金
- 消耗品
- 固定資産
- 水道光熱費
- 受取家賃
最初は専門用語が多く感じますが、問題をこなしていくうちに覚えていきます。



「商品を売った・買った」など基本的な仕訳は頻出なので、しっかり練習しておきましょう。
まずは仕訳を優先して勉強しよう
配点も45点と高いのと15問と問題数も多いので、「仕訳に慣れる」ことが大切です。
テキストを読むだけではなかなか理解しにくいため、以下を繰り返すことをおすすめします。
- 問題を解く
- 間違えた問題の解説を見て、内容を理解する
- 再度、問題を解く



仕訳がわかるようになると、他の問題も理解しやすくなります。
第2問|語句記入・補助簿選択・勘定記入
第2問では、以下から2問出題されます。
- 語句記入
- 補助簿選択
- 勘定記入
語句記入
簿記に関する穴埋めの文章に該当する正しいものを選択肢から選び解答する問題です。
補助簿選択
補助簿選択とは、取引内容と補助簿のチェックポイントが表示されており、該当する補助簿を選択する問題です。
選択肢によく出てくる補助簿はこれらです。
- 現金出納帳
- 当座預金出納帳
- 商品有高帳
- 売掛金元帳
- 買掛金元帳
- 仕入帳
- 売上帳
- 受取手形記入帳
- 支払手形記入帳
- 固定資産税台帳
勘定記入
取引と支払利息や未払利息などの勘定が表示されており、取引内容に基づいて各勘定を作成、解答する問題です。
問題を解くポイントはこちらです。
- 取引の内容を理解
- 取引を仕訳に変換
- 勘定へ記入



仕訳と勘定記入のやり方も覚えていないと解けない問題です。
第3問|決算書作成問題
第3問では、決算書作成問題が出題されます。
具体的には、決算整理後残高試算表作成、貸借対照表・損益計算書作成、精算表作成のうち1問が出題されます。
- 決算整理後残高試算表作成
- 貸借対照表・損益計算書作成
- 精算表作成
配点は35点と高く、合格に大きく影響する重要な問題ですが、わからない問題があっても部分点をもらうことができます。
初心者が苦戦しやすい問題
第3問は、初心者が苦戦しやすいです。
- 問題文が長い
- 計算が多い
- 覚える仕訳が増える
とくに最初は、「何をやっているのかわからない…」と感じることも多いと思います。
ただし、決算問題も出題パターンはある程度決まっています。
最初は理解できなくても、問題演習を繰り返すことで徐々に慣れていきます。
よく出る決算整理仕訳
とくによく出るのは次の内容です。
- 減価償却
- 貸倒引当金
- 前払費用
- 未払費用
- 現金過不足
最初は難しく感じやすいですが、簿記3級では頻出問題なので、しっかり練習しておきましょう。
パターンを覚えると得点をかせぎやすい
決算問題は、「解き方の流れを覚える」ことが大切です。
最初から完璧に理解しようとするより、この流れで学習すると理解しやすいです。
- まず問題を解く
- 解説を見る
- もう一度解く
独学でも合格できる?


簿記3級は、独学でも十分合格を目指せる資格です。
実際に、
- 市販テキスト
- 問題集
- YouTube
- スマホ学習
などを活用して合格する人も多くいます。
ただし、簿記3級は最初に専門用語が多く出てくるため、「最初は何をやっているかわからない…」と感じる人も少なくありません。
そのため、自分に合った勉強方法を選ぶことが大事です。
簿記3級の勉強時間、勉強方法に関する記事はこちら




独学向きな人
次のような方は、独学でも学習することができます。
- 自分で勉強をすることができる
- コツコツ継続できる
- 費用を抑えたい
- 自分のペースで学びたい
最初から完ぺきに理解しようとするより、この流れで学習すると理解しやすいです。
- まず問題を解く
- 解説を見る
- もう一度解く
簿記3級は、問題演習を繰り返すことで少しずつ理解できる資格です。
最初から完ぺきを目指すより、「まずは問題に慣れる」ことを意識すると勉強しやすくなります。
独学で勉強したい人におすすめのテキストと問題集に関する記事はこちら




通信講座向きな人
一方で、このような人は通信講座を利用する方法もおすすめです。
- 何から始めればいいかわからない
- 勉強が続くか不安
- 効率よく学びたい
- 独学で挫折した経験がある
スマホで学べる講座も増えているため、通勤・通学などのスキマ時間に講義動画を見ることができ、スケジュール管理もできるので、通信講座は初心者こそ効率よく学習をすることができます。
通信講座が気になる人はこれらの記事も読んでみてください






初心者におすすめの勉強方法
簿記3級試験に合格するためには、問題演習を繰り返すことがとても大切です。
初心者の方は、「まずテキストを全部理解してから問題を解こう」と考えがちですが、簿記は実際に問題を解きながら覚えていくと効率が良いです。
最初はわからなくても大丈夫なので、問題演習を繰り返しながら少しずつ慣れていきましょう。
テキストだけで終わらせない
初心者の方は、テキストを読むだけで満足してしまうことがあります。
しかし、簿記は「読むだけ」ではなかなか問題を解けるようになりません。
そのため、繰り返し演習することが大切です。
とくに仕訳問題は、毎日少しずつ解くようにしましょう。


毎日少しずつ勉強する
簿記は一気に長時間勉強するより、「毎日少しずつ続ける」方が覚えやすいです。
初心者の方は、まず簿記用語がわからない、問題が解けないと感じてしまいますが、多くの受験者が通る道なので心配しなくて大丈夫です。
まずは毎日少しでも簿記に触れることを意識してみましょう。
スマホ学習を活用する
最近は、スマホで学べる簿記講座も増えています。
スマホ学習は、通勤・通学、家事の合間などのスキマ時間に学習しやすいのがメリットです。



スキマ時間も簿記の学習をしたい人にはスマホ学習ができる通信講座の利用をおすすめです。
スマホで学習がしやすい通信講座のスタディングに関する記事はこちら


まとめ
簿記3級では、これらが出題されます。
- 仕訳問題
- 語句記入・補助簿選択・勘定記入
- 決算書作成問題
最初は、簿記用語が多く、問題の意味がわからない、難しそうと感じることも多いですが、簿記3級は初心者向けの資格なので、少しずつ慣れていけば大丈夫です。
とくに重要なのは、配点が高い「仕訳問題」と「決算書作成問題」です。
初心者の方は、この順番で解答していくことをおすすめします。
- 仕訳問題
- 決算書作成問題
- 語句記入・補助簿選択・勘定記入
また、簿記3級は、「最初から全部理解する」必要はありません。
「最初はわからなくて普通」くらいの気持ちで大丈夫です。
これらを繰り返すことで簿記を理解することができます。
- 問題を解く
- 間違えたところの解説を見る
- テキストで学ぶ
まずは基本問題を繰り返し解きながら、少しずつ簿記に慣れていきましょう。



「独学で勉強したい」「通信講座も気になる」という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。








まずは、自分に合った方法で少しずつ勉強を始めてみましょう。
