【FP試験】「日本FP協会」と「きんざい」どう違う？違いを徹底解説

自分に合った方を選ばないと、勉強内容や難易度にズレが出てきてしまいます。

この記事では、FP協会ときんざいの違いをわかりやすく解説し、それぞれに向いている人の特徴やチェックリストもご紹介します。

FP試験には「FP協会」と「きんざい」がある

FP資格試験（3級・2級）は、「日本FP協会」と「きんざい（金融財政事情研究会）」の2つの団体が実施しています。

どちらで受験しても取得できる資格の名称は同じですが、実技試験内容、合格率、出題傾向がちがいます。

申込み時にどちらを受けるか選ぶ必要があるため、自分に合った団体を見極めることが大切です。

どちらもFP3級・2級を実施しているが内容に違いあり

日本FP協会ときんざいは、どちらもFP3級・2級の試験を実施していますが、試験出題内容がちがいます。

まず試験の特徴をしっかり理解するようにしましょう。

受験申込み時に選択が必要

FP試験は申込みの時点で、どちらの団体で受験するかを決める必要があります。

試験のキャンセルは手間なので、事前に違いをしっかり把握しておきましょう。

FP協会ときんざいの違いを比較

「FP協会ときんざい、何がどう違うの？」という疑問を持っている方のために、両者の試験内容や合格率、出題形式などを項目別に比較しました。

試験の実施団体・目的の違い

FP協会ときんざいは、それぞれ設立目的や運営方針が異なります。

実施団体の特徴を知ることで、自分に合った試験スタイルが見えてきます。

団体	特徴
日本FP協会	FPの普及や教育を目的としたNPO法人。 ライフプラン重視の実技試験が特徴。
きんざい	金融業界向けの専門団体。 銀行・保険業務に直結する専門的な問題が多い。

実技試験の内容・出題形式の違い

同じ「実技試験」でも、FP協会ときんざいでは出題される問題の傾向が異なります。

とくに実技試験の内容は受験団体によって大きく変わるので注意しましょう。

団体	特徴
日本FP協会	ライフプランや資産設計など、日常生活で役立つ問題が多い 資料・グラフの読み取りも出題
きんざい	税金・保険・金融商品など、業務に即した実践的な問題が多め 計算問題の割合も高い。

合格率の違い

FP協会ときんざいでは、実技試験の合格率に明確な差があります。

どちらが合格しやすいかを知ることは、受験戦略を立てるうえで非常に重要です。

FP3級 実技試験 合格率

実技試験 合格率	科目	日本FP協会 （資産設計提案業務）	きんざい （個人資産相談業務）	きんざい （保険資産相談業務）
2024年10月～2025年2月	学科	85.4%	49.61%
	実技	85.6%	65.00%	46.76%
2024年4月～2024年9月	学科	86.2%	47.63%
	実技	85.8%	66.67%	47.19%

FP協会ときんざい、どっちを選ぶべき？

「結局どっちを選べばいいの？」という方に向けて、FP協会ときんざい、それぞれに向いている人の特徴をまとめました。

FP協会がおすすめの人

FP協会は、ライフプランや家計管理など、日常生活に役立つ知識を重視する人におすすめです。

どんな人が向いているか、具体的に解説します。

きんざいがおすすめの人

きんざいは、金融・保険・不動産業界で働く人や、実務的な知識を身につけたい人に向いています。

専門性の高い内容を希望する方はこちらを検討しましょう。

比較表でわかる自分に合った受験先の選び方

日本FP協会ときんざいの

項目	日本FP協会（FP協会）	きんざい（金融財政事情研究会）
特徴	FP資格の普及を目的とした公益法人	金融系専門機関が母体の財団法人
実技試験の内容	資産設計提案業務（ライフプラン重視）	個人資産相談業務 or 保険顧客資産相談業務（金融・保険重視）
問題形式	資料・グラフを使った総合的な問題が多い	実務的な計算や選択肢問題が中心
試験の難易度	比較的やさしめで取り組みやすい	若干難しめ（合格率が低め）
合格率（3級）	約80～90%前後	約50～60%前後
おすすめの受験者	・一般の方 ・ライフプランに関心がある人	・金融、保険業界に勤務の人 ・実務で活かしたい人
上級資格との連携	CFP資格（国際ライセンス）へのステップあり	AFPは取得できるがCFPは受験できない
出題傾向	日常生活に役立つ知識中心	実務に直結する専門知識中心

どちらを選んでも合格に必要な勉強方法は同じ

受験する団体によって出題傾向に違いはあるものの、基本的な学習方法は同じです。

ここでは効率的に合格を目指すための勉強方法やおすすめ教材を紹介します。

基本はテキスト＋問題集＋過去問｜FP合格のトリセツシリーズ

合格を目指すなら、王道の「インプット→アウトプット」学習が基本です。

市販テキストと問題集はたいへん人気のある「FPのトリセツシリーズ」がおすすめです。

YouTubeのほんださん / 東大式FPチャンネルは、テキストに基づいた内容の講義動画なのでコスパよく勉強することができます。

通信講座の活用もおすすめ

独学に不安がある方や効率よく学びたい方には、サポート体制がしっかりとしている通信講座もおすすめです。

気になる方は、無料で資料請求や講義を試しに受けてみて検討するのをおすすめします。

クレアール

クレアールは「非常識合格法」という独自の学習メソッドで有名な通信講座です。

CBT試験に対応した講義動画や問題演習が豊富で、時間が限られている社会人や主婦の方にも人気です。

基礎から応用までしっかりと学べるのが魅力です。

クレアールの特徴	・クレアールは、「非常識合格法」という合格に必要な範囲だけを徹底的に学習することができる ・1回30分から40分で完結するコンパクトな「単元別講義」
動画講義の特徴	・ストリーミング動画「映像配信」 ・講義音声をダウンロード「講義音声DL」 ・標準速度、1.5倍速再生が可能 ・スマホやタブレットで再生でき、スキマ時間をフル活用した学習可能
メリット	・回数無制限で質問ができる ・再生速度を自由に調整できる機能があり、自分のペースに合わせて学習を進められる
対象級	3級・2級・1級
無料資料請求はこちらから	クレアール　資料請求

資格対策ドットコム

資格対策ドットコムでは、CBT方式に対応したオンライン模試や実践問題が充実しています。

本番形式に近い画面で練習できるため、初めてCBT試験を受ける人でも安心。

実技・学科どちらもバランスよく対策できます。

資格対策ドットコムの特徴	・日本ファイナンシャル、プランナーズ協会（日本FP協会）の認定教育機関に登録されている ・日本FP協会の承認講座として、AFP養成のためのAFP認定研修、CFP®会員、AFP会員を対象としたブラッシュアップ研修である継続教育単位認定研修を、eラーニングで提供
動画講義の特徴	・試験によく出る箇所を解説 ・音声付きのアニメーションで解説 ・PC、スマートフォン、タブレットでスキマ時間に視聴しやすい ・倍速再生可能
メリット	・合格するために必要な内容を厳選 ・質問メール受付サービスは、無料＆回数制限なし
対象級	FP3級・2級・1級 ２級FP技能士・AFP認定研修（基本課程） AFP認定研修（技能士課程） CFP
講座の詳細はこちらから	３級ＦＰ技能士 ２級ＦＰ技能士

資格の大原

資格の大原は、短時間での効率学習をしたい方にオススメの通学・通信両方で高い合格実績を持つ大手スクールです。

CBT試験にもいち早く対応しており、講義のわかりやすさや質問対応の手厚さが強みです。

「初めての資格勉強で不安…」という方にもおすすめです。

資格の大原の特徴	・通信でも通学並みのクオリティを実現 ・デジタルテキスト、Web問題集で場所を選ばず勉強が可能
動画講義の特徴	・1講義時間が短く、スキマ時間に視聴しやすい ・ダウンロード可能
メリット	・質問対応等のバックアップ体制が充実 ・学科、実技の両方をバランスよく学べる ・CBT試験対応済
対象級	FP3級・2級・AFP認定・CFP(r)
無料資料請求はこちらから	厳選！初学者におススメしたい大原のWeb通信講座

スタディング

スタディングは、スマホ1台で完結する完全オンライン型の通信講座。

CBT方式との相性が良く、講義→演習→復習を通勤や家事の合間などのスキマ時間に効率よく学びたい方にぴったりです。

スタディングの特徴	・スタディングは、スマホ1台で完結するオンライン学習 ・WEBテキスト/問題集はすべての講座に付属
動画講義の特徴	・倍速再生でテンポよく学べる ・モバイル対応、スマホやタブレットでいつでもどこでも学べる ・講義動画の音声をMP3でダウンロードでき、オフライン再生も可能
メリット	・スライドと音声が組み合わされた講義形式、音声だけでなく、視覚的にも学習内容を確認することができる
対象級	FP3級・2級・1級
無料資料請求はこちらから	スタディング　資料請求

まとめ

FP3級・2級は、自分に合った試験団体を選ぶことが合格への第一歩です。

「ライフプラン寄りのFP協会」「実務重視のきんざい」、どちらにもメリットがあります。

この記事で紹介した違いを参考に、自分にぴったりの受験スタイルを見つけてくださいね。